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更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法における梁要素物性値テーブルの断面2次モーメントはどのように算出するのでしょうか?
手計算で入力します。物性値自動算定でM-φ曲線を求め、そこから算出しても構いません。
ただし、物性値自動算定とファイル連携はしていません。
事例集 3.2.6 梁要素物性値テーブルの定義


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法でRCラーメン橋のモデル化はどの平面にモデル化すればよいのでしょうか?
RCラーメン橋は、橋軸方向(XY平面)にモデル化します。
地震時保有水平耐力法の計算では、上記以外の平面にモデル化し、加振方向を変えても正常に計算は行われません。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のとき、物性値自動算定の求めたM-φ曲線の結果は考慮されるのでしょうか?
動的解析法のときのみ連携されます。地震時保有水平耐力法では鉄筋データのみ使用します。
地震時保有水平耐力法では、独自に軸力、M-φ関係を別途求めています。
そのため、物性値自動算定での作用軸力の入力値は関係ありません。


更新日時: 2007/04/16
杭基礎の橋脚の固有周期算定を行いたいが、どうすればよいのでしょうか?
物性値自動算定で杭基礎を作成し、[モデル化]-[テーブル定義]-[基礎地盤バネ値]でデータを連携してください。
また、[基礎地盤バネ値]は物性値自動算定で行うのではなく、直接値を入力していくことも可能となっています。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のRCラーメン橋で計算を行ったのだが、終局変位が大きすぎるようなのだが?
塑性ヒンジが降伏する順序を確認後、[モデル化]-[地震時保有水平耐力法]で「終局判定を行う
塑性ヒンジの数」を着目した塑性ヒンジ点の発生順序を入力してください。これが、”0”だと全てのヒンジが終局するまで計算が行われます。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法、RCラーメン橋で、軸力変動を考慮した設計が行えるのでしょうか?
EARMESTは、軸力変動を考慮して計算を行っています。


更新日時: 2007/04/16
[モデル化]-[地震時保有水平耐力法]の橋脚躯体の重量Wpは自動で計算されないのでしょうか?
自動で計算されません。手動で入力してください。


更新日時: 2007/04/16
[塑性ヒンジ断面テーブル]の帯鉄筋の入力はAhとAwのどちらでしょうか?
Awとなります。


更新日時: 2007/04/16
EARMESTで耐震の補強は行えるのでしょうか?
値を変更できるもののみ行えます。入力しなければいけない値がプログラム内部で固定されているものを入力しなければいけないような場合は、行えません。
(EARMESTは平成8年の道路橋示方書に準じたものになっています)


更新日時: 2007/04/16
「W-ERROR(5503) regula falsi法による中立軸の収束計算エラー(M-N曲線を求める)」というエラーメッセージが出ます。
これは、収束計算で断面の中立軸が求まらないため、このエラーが出ています。
W-ERRORですので、計算が途中で止まらない限り、影響はありません。
断面の鉄筋配置などがおかしいため、M-N曲線が求まらないため出力されるエラーです。
もし、計算が止まるようでしたら鉄筋の配置等を確認しなおしてください。
EARMESTでは、平成8年の道示準拠となっているため、既設橋脚の断面などはM-N曲線がおかしくなることがあります。
一度、断面のM-N曲線図(物性値自動算定などで)をご確認ください。


更新日時: 2007/04/16
塑性ヒンジのモデル化はどうなっているのでしょうか?(塑性回転バネは、どう考慮されているのでしょうか?)
完全弾塑性モデルに対し、最終剛性を降伏剛性の1/1000として計算を行っています。
なお、終局時判定に使用する終局曲率は降伏時の軸力より算定したM-φ関係より行っています。


更新日時: 2007/04/16
部材の降伏剛性が小さくなると、計算できるようになった理由を教えてください?
適当な降伏剛性を用い初期応力解析により得られたMが、塑性ヒンジ断面 で設定されたM-N曲線の範囲外のため計算できないためと思われます。
適当な降伏剛性で作成される曲げ剛性(EI)と塑性ヒンジ断面から計算 されるM-φ(M=EIφ)の関係で互いのMが異なってくるために計算できません。


更新日時: 2007/04/16
断面を少し大きくした(降伏剛性も)だけで、地震時保有水平耐力1700tfから124tfと一桁落ちたが、これの原因として考えられることは?
初期応力がせん断耐力を超えている可能性があります。(この場合に限りエラーメッセージを追加しました。)
今一度、データを見直してください。


更新日時: 2007/04/16
PC、PRCラーメン橋の解析は行えるのでしょうか?
RCラーメン橋脚などの梁部分で、その部分が塑性化しない、という前提なら照査が行えます。
(このとき、降伏剛性は「物性値自動算定+手計算」では求めることができませんが)
PC、PRCの部分に塑性ヒンジが発生する場合は、残念ながら照査は行えません。


更新日時: 2007/04/16
EARMESTの地震時保有水平耐力法の初期応力の入力、およびその表示はどうなっているのでしょうか?
初期応力の入力、及びその表示は全て部材座標系となっています。
ただし、スカラーバネ要素については、I端側の反力を入力する必要があります。


更新日時: 2007/04/16
[モデル化]-[地震時保有水平耐力法]の終局判定を行う塑性ヒンジの数について
入力値が0の場合  :設定した塑性ヒンジが全て終局を迎えるときまでです。
入力値が任意の場合:設定した塑性ヒンジが任意の数だけ終局を迎えたときまでです。
(最初の塑性ヒンジの発生を1として任意の数まで)


更新日時: 2007/04/16
鋼製門型ラーメン橋を照査したいのですが?
地震時保有水平耐力法では、残念ながらできません。物性値自動算定で、鋼製断面のモデル化ができません。
動的解析法では、M-φ関係を入力することにより計算することができます。
(M-φ関係は、他のソフトで求めてやる必要があります)


更新日時: 2007/04/16
ヒンジが降伏する途中の断面力を見るにはどうしたらよいでしょうか?
地震時保有水平耐力法の計算プロセスを計算リストの他に、別のファイルに出力しました。
解析を行っているプロジェクトフォルダの配下に”Roadstr.dbg”というファイルが作成され、上記のプロセスが出力されます。
このファイル内には、計算途中の変形及び断面力が出力されています。
なお、このファイルはユーザが独自にメモ帳などのテキストエディタ等で参照できます。
(EARMEST上から、見ることはできません)


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法で、勾配を持ったRCラーメン橋の照査を行いたいのですが?
RCラーメン橋も基本的な考え方はRCラーメン橋脚と同じため、勾配を持ったモデルの扱いは不向きと思われます。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法の終局時の軸力は、どのようにして求めているのでしょうか?(どのような収束計算を行っているのでしょうか?)
Regular Falsi法を用いて収束計算を行っています。


更新日時: 2007/04/16
CDの中に入っている地震時保有水平耐力法のラーメン橋の照査において、WuとWpの入力値について教えてください。
通常、  W = Wu + Cp・Wp
として、Wを求め照査しますが、サンプルデータではW = Wuとして入力しています。
そのため、Wpの値が0となっています。
また、Wuの値ですがこれはラーメン橋の全重量からフーチング部分の重量を除いた値となっています。
と、いうのも地震時保有水平耐力法のモデル化ではフーチングの上部を拘束しているため、フーチング部分は考慮しない形となっています。
具体的には、「道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月(日本道路協会)」の2-8ページの全重量から節点番号(24,25,40,41)の重量を除いた値です。
道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月(日本道路協会)


更新日時: 2007/04/16
断面が中空断面のときのh、Lpも充実断面のときと同じ求め方で良いのでしょうか?
同じ求め方で結構です。


更新日時: 2007/05/09
地震時保有水平耐力法の軸方向の照査において、柱断面が変化するとき(充実断面、中空断面)、どのようにモデル化したらいいのでしょうか?
まず、ラーメン橋に慣性力を与え、そのときの曲げモーメント図を見てやります。
その後、断面が変化している場所のモーメント図を見て、そのときにM-φ関係を求めてやり、どちらが塑性化するかを判断してやります。
その後、通常通り塑性ヒンジ点の断面ファイルを連携します。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋の解析において、RC橋脚高さ分割数が入力できないのですが?
この項目は、単柱橋脚の場合に入力されます。それ以外の場合では、計算には使用されません。


更新日時: 2007/05/09
地震時保有水平耐力法のラーメン橋脚とラーメン橋の荷重の載荷方法が異なるのはなぜでしょうか?
慣性力作用位置が異なるためです。
リファレンスマニュアル 3.2.5 荷重の載荷方法を参考にしてください


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法でPCラーメン橋(プレストレスを含んだもの)の照査は可能でしょうか?
以下の方法で可能です。
1)初期応力を手入力で入れる。(ただし、別途初期応力の算出が必要です)
2)乾燥収縮を用いてプレストレス分を考慮する。(乾燥収縮の入力値を逆算する必要があります)
   
なお、梁要素の物性値テーブル等は変更する必要はありません。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋で、上部工が任意形状のものの照査は行えるでしょうか?
別途、任意形状の降伏剛性を求めることができれば可能です。
物性値自動算定では、任意形状の降伏剛性を求める事はできません。


更新日時: 2007/04/16
「せん断力の補間から水平力を求めることができない。」というエラーメッセージが出力されるのですが?
せん断破壊型先行の場合、任意の塑性ヒンジ点のせん断力が降伏水平力が載荷される前にせん断耐力に達しています。
このとき、地震時保有水平耐力はせん断耐力に到達するのに必要な水平力(Pa)となります。この値を求めるため、せん断力の補間計算を行う必要があります。
原因として、入力した降伏剛性と定義した断面データの不整合が考えられますので、断面データを見直してみてください。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋の解析において、上部工変位基準節点番号はどこに設定したらいいのでしょうか?
慣性力が作用する位置ならどこでも良いと思います。
通常ですと、上部工の中央あたりに設定すると思います。


更新日時: 2007/04/16
終局判定を行う塑性ヒンジの数を指定した場合の照査はどうなるのでしょうか?
地震時保有水平耐力法では、全ての塑性ヒンジが降伏した後、塑性ヒンジが終局すると考えられています。
そのため、塑性ヒンジの数をn番目に指定すると、n番目の塑性ヒンジが終局したときの照査を行います。
この場合、水平耐力、照査のあとの断面力リストなどは変わりません。
ただし、塑性率などが変わってくるため、nの数が小さくなるほど安全側設計になります。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋において、計算リストの照査の「7.せん断耐力の計算」に出力されるせん断力Sはどのように求めているのですか?
段落としが無い場合、橋脚上下端それぞれの塑性ヒンジ点の終局曲げモーメントの和を2点間の
距離で除し、その結果を橋脚上下端における終局曲げモーメントに達するときを水平耐力とします。
段落としがある場合、橋脚上下端それぞれの塑性ヒンジ点のせん断力、及びせん断耐力により
破壊判定を行うこととします。


更新日時: 2007/04/16
「道路橋の耐震設計に関する資料 平成10年1月 日本道路協会」では、地震時保有水平耐力法のラーメン橋の照査を塑性ヒンジの最初の終局としていますが、このときは塑性ヒンジ点を設けるのは1点だけで良いのでしょうか?
1点だけではなく、すべての塑性ヒンジを設ける必要があります。
EARMESTでは通常、δuは不安定状態になったときの塑性ヒンジ点からみていますが、
[モデル化]-[地震時保有水平耐力法]で「終局判定を行う塑性ヒンジの数」に1を
指定することにより、どの塑性ヒンジ点でのδuをみるかを指定することができます。
塑性ヒンジを1点しか設けなかった場合では、上記の場合と終局時における水平力が
異なってくるため、解析結果自体が変わってきます。
(塑性ヒンジの終局は、塑性ヒンジ点がすべて降伏してから起こる、と道示で仮定してあるため)


更新日時: 2007/04/16
保耐ラーメン橋において、δuはどのようにして算出しているのでしょうか?
着目した塑性ヒンジが終局(φu)に達するときのδuになります。
平成8年道路橋示方書 p153-154


更新日時: 2007/04/16
全ての塑性ヒンジが降伏するまえに、塑性ヒンジの終局が始まったらどのように解析を行ったらよいのでしょうか?
現在のEARMESTでは、全ての塑性ヒンジが降伏する前に終局が始まるような場合にも対応しております。
ただし、このときに本来なら完全弾塑性モデルに 対し、最終剛性を降伏剛性の1000分の1としているため、3.1b以前で求まったものと若干解がことなることがあります
しかし、降伏後も耐力が増加するため、設計上問題は認められません。
なお、終局判定に使用する終局曲率は、降伏時の軸力により算定したM-φ関係により行ってます。


更新日時: 2007/05/09
地震時保有水平耐力法でラーメン橋を計算すると、「** S-ERROR(5210) せん断力の補間から水平力を求めることができない。」というメッセージが出力される
せん断破壊型の場合に、塑性ヒンジ点でのせん断耐力を線形補間して水平力を求めますが、それができない場合に上記のようなメッセージが出力されます。
柱の上と下の塑性ヒンジの断面が異なる場合などや、初期応力の時点でせん断耐力を越えている場合などに出力されます。
対処法としては、帯鉄筋を増やしたり、断面形状を大きくするなどして曲げ破壊型になるようにしてください。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋、ラーメン橋脚などで塑性ヒンジ長部分の梁要素は、剛域として設定するのでしょうか?
塑性ヒンジ長部分の梁要素は剛域として設定しないでください。
EARMESTの地震時保有水平耐力法の計算では、塑性ヒンジ部分は非線形回転バネとしてではなく、非線形ばりとして計算を行っています。
そのため、剛域に設定しません。剛域に設定した場合は、計算が途中で落ちてしまう可能性があります。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋で単柱の柱が橋軸直角方向に2本並んでいる形状の場合、物性値自動算定などはどのようにしたらよいのでしょうか?
通常ですと、単柱1本分に分割して照査を行う形になると思います。


更新日時: 2007/04/16
ラーメン橋の橋軸方向の固有周期を行う際に、地盤ばねは面内、面外両方いるのでしょうか?
面内だけで結構です。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法のラーメン橋において、慣性力はどこにかかるのでしょうか?
質量が入力されている箇所にかかります。
質量の入力箇所としては、単位体積重量、並進方向の付加質量、付加質量テーブルがあります。


更新日時: 2007/04/16
地震時保有水平耐力法の報告書において、等価水平震度の値がおかしいのですが?
[モデル化]-[地震時保有水平耐力法]の等価水平震度に値を入力している可能性があります。
入力してある場合には、内部で自動計算した等価水平震度を使用せず、入力された値を使用して報告書を作成します。